(´ω`)ノどうも。 北京オリンピック、ついに終わってしまいましたね。 次はロンドン・・・そのときまで無事に生きていればよいですが。
海賊は18LV、30まで後12といったところ。 某弾幕STGもちまちまやっています。 避けるSTGというのはFC(ファミコン)のパロディウスもですが・・・。 難しさは少し某弾幕の方が上です。
パロディウスは何面かで絶対にクリアできないところがありますが(´゜д゜`)

読みきり読みきり。 でも一応流れは汲みます。 今回、1番ものすごい長さです。
空の国〜オルビス〜
新大陸の中で一番最初にビクトリア本島との交流が始まった国。 本島よりMOBは少し強く、序盤の成長期のプレイヤーが集まる所。 メルヘンなMOBを目当てに、観光、休養目的でくる旅人も多く、中でも3色犬とも呼ばれるグリュピン、ライオナ、セリオンが一緒に生息する空の階段は人気の観光スポット。しかしプレイヤーにとっては魔法で反撃される厄介なMOBである。
エルナスと通じている、20階建ての塔、オルビス塔も有名。
なお、似た目的を持つ者同士で組むコミュニティ(ギルド)はここオルビスでしか結成することはできない。
観光名所・・・空の階段、オルビス塔、ギルド本部etc...
(参考本 MapleStory旅るるぶ 現在絶版の可能性有)
* * *
「やっと・・・ついた・・・。」
オルビス塔の最上階から出たところで息を吐きながら男が言いました。
その男は茶色の瞳と黒髪を持ち10代後半から20代ほどに見えます。 腰にはホルスターで25口径の自動式の拳銃を吊っていました。
「疲れましたか? D。」
男のすぐ後ろから女性の声が聞こえました。 Dと呼ばれた男は声がした方を見ずに返します。
「まぁ・・・20階も上れば少しは。 大尉は疲れていないのか?」
Dの質問に、大尉と呼ばれた女性がフッ、と少し鼻で笑い、
「このくらいで疲れていては・・・。」
「疲れていては?」
「・・・いえ、何でもありません。 行きましょう。」
そう言って女性はさっさと歩き出しました。 Dが後を追います。 後を追いながら、
「そう言えば・・。」
「何です?」
「なぜ大尉は大尉と呼ぶのだ? 軍に入っているわけでもなしに。」
そのDの問いに、女性は、
「・・・・・・」
黙ったままでした。 そして
「また・・・教えます。」
それだけ言いました。
「・・・・これは・・・きれいな国だ。」
国の中へ入り、Dが思わず声に出しました。
空は雲1つない吸い込まれるような蒼で、そこには複数の飛行艇が飛んでいます。 建物は白いレンガを組み立てて作ったもので、1枚の大きな壁のようにも見えます。
その景色に見とれているDを横目で見て、女性は、
「なるほど・・・。」
一言だけ言いました。
「ここですね・・・」
そう女性が言いながら、住人に教えてもらった、国の中では決して大きくはない宿屋の前に着いた時でした。
宿屋の入り口から、誰かが出てきました。 いや、出てきたというよりは、追い出された、の方が正しいかもしれません。
その誰かは、
「お金がないってのは最初に言ったでしょ! 今更追いだすなよ!」
そう中に向かって叫んでいます。 Dと女性は黙ってそれをしばらくみていました。
誰かはしばらく叫んだあと、あきらめたように宿屋に背を向けました。 そしてDと女性に目が合い、
「・・・・・・あ」
「・・・・・・・・ ・ ・ ・」
「・・・・・・・・??」
誰か、女性、Dの順にそれを表情に出します。
誰かは、茶色の長めの髪を後ろで広げていて水色の眼を持ち、オリーブ色の軍服を来た容姿端麗な男でした。 一見すると女性に見えないことはありません。 年は、女性とその相棒の男の間くらいに見えます。
そして軍服の男が、
「大―」
どがん。
何か言いましたが、女性が大口径の拳銃を空に向かって撃ったので、何も聞こえませんでした。
そして軍服の男が驚いている間に、女性は固まっていたDを強引に引っ張り、宿屋の中に入りました。
宿屋の決して多くはない部屋の一室で、
「一体何だったんだ? 大尉?」
Dは女性に聞きました。 しかし女性は、
「・・・・・・」
黙ったままです。 そして、
「・・・彼が死んでいたとは・・・。」
そんな女性の呟きが聞こえ、男が不思議そうにたずねます。
「・・・?もしかして、大尉はあの男のことを知っているのか?」
「・・・・・・」
女性は少し黙って何か考えた後、
「いい―」
バタン!
何かを言いましたが、入り口のドアが勢いよく開かれた音にかき消されました。
そして、部屋の入り口に立って敬礼していたのは―
「大尉! やっぱりあれは大尉だったんですね!」
宿屋の入り口で出会った軍服の男でした。
「この男の名前はR―この世で私の部下だった者です。」
女性が淡々と軍服の男を紹介していました。 その軍服の男―Rは爽やかな笑顔で、
「Rです。 以後お見知りを。」
Dに挨拶なんかしています。 Dもとりあえず、
「や、どうも。」
それだけ言いました。 そして女性に、
「えーと・・・部下、というのは何の?」
「軍のです。 私たちは某国の陸軍にいました。」
「・・・・」
固まっているDと矢張り笑顔なRを見ながら、女性が続けます。
「私が大尉で彼が少尉― 一応同じ戦場で戦いました。」
「本当、大意は凄かったんですよ! 銃の腕は最高で冷静沈着で、作戦はいつも成功で格好良くて現地の男性隊員だけでなく事務の女性隊員の視線を―。」
その女性の話に、Rが口を挟みました。 それを女性は無視し、そしてそんなRに質問をします。
「聞きたかったのですが・・・何故貴方は死んだのですか? あんなお調子者が死ぬことはない―そう思っていましたが。」
その女性の疑問にRが、
「移動中に地割れに遭いました、大尉!」
今までの中で一番の笑顔で答えました。 女性は心の底から呆れています。 運が悪かったと思いましたが、とRが続けます。
「もう会えないと思っていた大尉にまた会えたのならそうでもないですね!」
「・・・・?」
Dが疑問を表情に出しました。 女性はそれを見て、
「・・・私は少し外出します。では。」
そう言うとすぐに部屋を出て行きました。 部屋には2人の男が取り残されました。
「大尉はね、僕が死ぬ数ヶ月前に突然行方不明になったんだよ。」
Rが話し出しました。 いつの間にか笑顔ではなく、まじめな表情になっています。
「行方不明?」
Dが聞き返します。 Rが頷き、続けます。
「うん。 その時の戦いが終わった後に皆気づいて必死に捜索したけど見つからなくて―。 あ、第2次紛争は知ってるのかな?」
「第2次紛争といえば・・・第5次まで続いた中で一番激しかったやつか。」
「僕は3次の時に死んじゃったからいつまで続いたか分からないけれど、たぶんそれだよ。 ―あれは凄かった。」
それからRが何か言いかけましたが、Dがちょっと待て、と言って話します。
「しかし、最後の紛争が終わったのは、約50年前だぞ?」
「・・・・え?」
「今はたぶん20XX年だから・・・間違いない、50年ほど前だ。」
そうDが言い、Rがそれはないでしょ、と返します。
「僕がこの世界に来たのが1ヶ月ほど前になるから―今は19XX年のO月▽日くらいかな。」
「・・・・・・」
Dは少し考え、
「これを見てくれ。」
そう言ってDがポケットから何かを取り出しました。 そしてRに見せます。
「これは・・・?」
それは、携帯電話でした。 今では多くの人が持っている文明機器です。
しかし、Rは―
「珍しいものを持っているね。 それはどうやって使うの?」
知りませんでした。 Dが、間違いない、と呟きます。
「ここは―''パラレル・ワールド''だ。」
それにRが、え?と疑問を表情に。
「Rは間違いなく、19XX年から来た。」
そうDが言って、Rがそうそう、と言います。 Dはそれを見ながら、しかし、と
「自分は間違いなく20XX年から来たんだ。」
Rがはあ?と聞きます。
「それなら何で一緒の時代にいるんだい?''その世''という一緒の場所、時間に。」
「それは―ここがパラレルワールドだからだ。」
Dが続けます。
「Rは19XX年で死んで、1ヶ月ほど前にこの世界に来た。 でも自分は20XX年で死に、2週間ほど前にこの世界に来た。」
つまりその年代から来る時間差を計算すると―と、Dは紙に計算しました。 それはとても複雑なため、ここには書きません。
「100年くらい死んだ時間が違っても、ここに来るのは1ヶ月くらいしか変わらない、ということだ。 だからRと自分は同じ世界、時間にいることができる。」
そう結論づけたDの話を聞き、
「なるほど・・・よく分かったよ。」
Rが頷いていました。 そして言います。
「それなら、あの時に死ななくても別に大尉に会う可能性はあったんだね。」
「いや・・・確か・・・忘れてたが・・・誰かが''1000人に1人''と言っていたから、そのタイミングが一番よかったんだろうな。」
「ああ! ・・・僕も忘れてたよ。 白ずくめだったね。」
そう言ってRはフフ、と笑いました。 Dも少し。 そして―
「で、お前は何をしにここに来たんだ?」
DとRは、少し離れて向かい合っていました。
Dは腰のホルスターに手を添えて、Rは―
剣でした。 それもよくある剣ではなく、日本刀でした。
「銃に刀とは・・・。いいのか?」
「大丈夫です。 こう見えても部隊では一番でしたから。 剣術。」
「・・・・」
時間が少し戻りますが―
DとRが話し終えて10分ほど後に、女性が帰ってきました。 それを待っていたようにRが、
「私も一緒に旅をさせてください!」
頼みました。 が、女性は
「2人も部下は要りません。 1人で結構です。」
「そこを何とか・・。」
必死で頼むRを見て、女性が口だけで笑い、
「それなら、そこの男と勝負して勝てば良いでしょう。」
Dを見ました。 Dは少し何かを考え―頷きました。
話は現在に戻ります。
「先に相手を気絶、もしくは決定打を与えたほうが勝ちです。」
「えーと、負けたら?」
そのDの問いに、女性が答えます。
「これからは1人で好きに旅してください。」
「はぁ・・。 あ、もし相手が死んでしまったら?」
「運が悪いですね。」
「・・・・・・」
そして、
「では・・・はじめ。」
女性が言いました。 空は雲1つない、快晴でした。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
2人とも動かず、相手の出方を伺っていました。 そして―
ぱん。
Dがホルスターから25口径の自動式を抜き、Rの肩を狙い、撃ちました。 そしてその弾丸は―
かん。
Rが少し動かした刀身に弾かれました。
「な・・・・!」
Dがそう言った時には、Rは間合いに入り、
「せいっ!」
袈裟に切った。 が、Dは間一髪よけていた。
「ハァ、ハァ・・・ん?」
Dは服が少しも切れていないのを見て、Rが刀身を返し、峰を使っていたことに気づきました。
「なるほど、殺す気はないということか・・・。」
そしてDはRにむけて1発打ち、背を向けて走り出しました。
「ん・・・逃げるのかな?」
弾丸を弾いたRはそんなDを見て呟き、追いかけます。
「ここじゃない・・・・あそこでもない・・。」
Dは走りながら、何かを探していました。 しかし、
「う・・・!」
いつの間にか行き止まりの路地に入り込んでいました。 後ろからはRが迫っています。
Dはどこか逃れるところを探していましたが、周りは高い壁ばかりです。
「ここで終わりだね。 それじゃあ、決着を!」
Rの声が後ろから聞こえ、その方を向くと―
Rが刀を構えながら、走ってきていました。 そしてすぐに追いつき、
「はっ!」
逆袈裟にDを切りました。 はずでしたが―
「なっ―」
その刀は空を切りました。 そして、
「運が良かった・・・。 ここにあったとは。」
下からDの声が聞こえ下を向くと、
銃口がRの額に突きつけられました。
Dが落ちていたそこは、溝でした。 結構深く、入れば相手の背によって相手の視界から消えることができます。
そこにDは入っていたのでした。
「・・・なるほど・・・負けたよ・・・。」
「それはどうも。」
それだけ言って、Dは引き金を引きました。
打ち出された硬質ゴム弾はRの額にあたり、弾かれました。
「いやー、負けましたよ大尉! やっぱり大尉の部下は大尉に似ますね!」
笑いながら言っているRの額には、青いあざがくっきりとできていました。
「なるほど。」
女性は休憩しているDをちらっと横目で見て、それだけ言いました。
「それでは僕はそろそろ行きますね。 ありがとうございました。」
そう言ってRは女性に向かって敬礼をしました。 女性は、
「次はどこに?」
「たぶん、大尉達とは反対の方向に。 また会えるといいですね。」
「・・・そうですね。 2度も死なないように。」
「大丈夫ですよ。 2度目はないです。」
そう言って、もう一度敬礼し、
「では・・・。さようなら。」
Rはオルビス塔の方へ去って行きました。 女性は少しの間それを見送っていました。
「もう休憩し終えましたか?」
「ん?ああ。 大尉は良いのか?」
「ええ。 さて行きましょう。」
そして女性は飛行場の方へ歩きだしました。 Dがついて行きます。
「あの男は何か言っていましたか?」
歩きながら女性がいい、まぁ少し、とDが返します。
「嘘をつくことがあるのであまり信用しないように。」
「え、じゃあ・・。」
「何ですか?」
「・・・・いや何も。」
そう言って、先ほどのRと同じようにDは女性に向かって恭しく敬礼しました。 女性は怪訝そうな顔をしましたが、それからこちだけで笑い、
「行きましょう。」
それだけ行って、前を向きました。
「了解、大尉。」
Dがついて行きます。
オルビスの空は、どこまでも蒼く、どこまでも深いものでした。
TO BE CONTENUED
制作話 No.100
100記事目ということで、長い話を。 それでも5000字程度、原稿用紙12,3枚くらいしかありません。
・・・こうしてみると作家はすごいなぁ。
かなり時間が掛かって色々大変でしたが、達成感があり、気分はまぁまぁです。
・・・正直この話をこの段階でして良かったのか、と悩みましたが、まぁいいや。
部隊はオルビスでしたが、あまりそれと関係なかったのでまたでるかも。
最後に、これまで閲覧してくださった読者の皆さんに感謝。 そしてこれからもよろしくお願いします。
2008年 8月26日 DI
後6日・・・嗚呼・・・。