MapleStoryにて永住者等ネタ職で活動をしている、プレイヤーの日記や詭弁、考察。 でも最近は駄小説の更新が多いかもしれません。
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2年ほど全く見ていなかったので、見ていたらこんな時間に。 いつもよりは眠く・・・ない!

8月の更新・・・・9月は少し頻度は落ちるかもれすが、全く問題はない・・・はず。

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そんなDを無視して話は進む。


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オモチャ
玩具の国〜ルディブリアム〜

オルビス、エルナスに続いてビクトリアとの交流が始まった国。  ビクトリアから直接行く事はできず、オルビス〜ルディブリアムの飛行船ルートか、オルビス〜エルナス〜アクアリウム〜下町〜ルディブリアムの海中ルートで行くことになる。 手間がかからない飛行船ルートがお勧め。
MOBは新大陸の中でもかなりの強さで、実力を持ったプレイヤーでないとあっさりあの世に行ける事請け合い。  国の歴史的建物である時計塔の深層部には、ビシャスプラントと呼ばれるMOBが生息するが、熟練プレイヤー達に1日に百回以上殺され、絶滅・・はしない。
玩具のような町並が特徴で、国民も殆どが玩具のようないでたちをしている。
また、100階もの高さがあるエオス塔を下れば地球防衛本部、ヘリオス塔を下れば下町に行く事ができる。
観光名所・・・(エオス塔、時計塔、ルディブリアム軍玩具兵士のパレード)

(出典 1.3倍MapleStoryを楽しめる!国めぐりガイド  微好評発売中)



「飛行船はトラウマがあるから酔いかけた・・。」

飛行場に泊められている飛行船から降りた男がそう言った。 年齢は20歳前後で、腰のホルスターで、25口径の自動式の拳銃が吊られている。 黒髪の男だった。

「ここの飛行船には、あのMOBは出ないそうですよ。 良かったですね、D。」

Dと呼ばれる男が出るのを待っていた女性が言う。 金色の長髪で、ベージュ色のジャケットとズボンの、Dより年上に見える女性だった。 男と同じように、腰には大口径のリボルバーを吊っている。

「前の国で仕事ができなかったので、この国ではしっかりと請けます。」

「いやしかし大尉・・・。 疲れたから今日は休ませてくれないかな?」

Dの希望に、女性はいいえ、と首を横に振った。

「今日仕事をして次の日に休めば良いでしょう。 まだ次の日までに時間はあります。」

そう言って女性は歩き出す。 Dがついて行く。



「面白そうなところだな・・・」

Dがそう呟き、女性が確かに、と返す。


そこは、おもちゃでできた国だった。
ブロックでできた道、積み木でできた家、人形のような体の住民。 しかし一番目を引いたのが、

「あれは・・・すごい。」

ねじ巻き式時計がついている、周りの建物より数倍は大きな建物だった。  周囲には、腕利きらしき他の旅人が数人見える。

Dが感心しているのを横目でちらり、と見て、女性が言う。

「とりあえず、仕事をもらえるところに行きましょうか。」

そして歩きだした女性を、Dは慌てて追った。 途中、紙を持った数人の旅人が2人を見ていたが、大尉は気づき、Dは気づかなかった。


「仕事? 兵隊がいる場所にいけばもらえるんじゃあないのかい?」

「仕事? 補佐官の所にいけばもらえるんじゃあないのかい?」

「仕事? 時計塔の通路にいるピエロに聞けばもらえるんじゃあないのかい?」

「仕事?そんなもの―グッ!」


「全く・・・この国はどこの市役所だ・・。」

散々たらい回しにされ、Dは少し怒った様子で呟いていた。  女性は、ピエロの格好の男と話している。 いや、大口径の拳銃で脅している。

そこは、時計塔の地下、時間の通路と呼ばれる場所だった。 暗く、縦に広い場所で、通路と呼ぶに相応しい場所だった。 

Dが呟いてから、10分ほどして、女性が戻ってきた。 何かの欠片を持っている。

「仕事をもらえました。 それに必要なものも。」

そう言って女性はその欠片をDに渡した。  Dが何だ?これは、と聞き、女性が何かをふさぐのに必要なそうです、と返す。

「さて、行きましょうか。」 

「ああ。」

そして2人はそれぞれ逆の方向に歩き出した。

「?」

「?」

通路の先は、左右2つに分かれていた。 Dが左、女性が右へ。

「これは・・・行きつく先は一緒なんだろうか。」

Dの質問に、女性が答える。

「先ほどのピエロが、途中が違うだけで最終的にはどちらも深層部につくと言っていました。 どうします?」

女性が聞く。 Dが、よし、それなら、と、

「行きつく先が一緒なら、自分の行きたいほうにいけばいい。それでいいだろう。」

そうですね、と女性が頷きそして、右の扉を入り、

「・・・・・」

戻ってきた。 少し険しい表情で。

「? どうしたんだ大尉。 行かないのか。」

「いいえ。 もし欠片を持っているあなたに何かあるといけないので、私も左をいきます。」

「・・・・? まぁいいけど。」

そして2人は左側の扉から下へ降りて行った。    右側の扉の先には、

「・・・・・・・・」

熊のぬいぐるみに憑依した幽霊が、沢山いた。  



「えっと・・・ここかな?」

「そのようですね。」

そこは、街灯みたいなものと、ベンチが沢山ある、横に広い空間だった。 左右に扉があり、その中間には、段差を数段上ったところに小さな扉がある。

「この奥のようです。 準備はしていますか?」

「いつでも。 しかし、途中にあったMOBも全部玩具みたいだったなぁ・・・。 船とか色々いたけど。」

「玩具の国ですからね。 外見どおりの実力でしたね。」

そう言った女性には、傷1つありませんでした。


小さな扉に入ったところは、先ほどの空間より少しせまかった。  数箇所の足場と、機械がある。 そして足場のところには―

「ここに欠片をはめ込んで・・・よし。」

女性とDはそう言いながらかけらをはめ込み、少し待った。  そして―


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


空間が振動しながら、そこから1体のMOBが出現した。   時計のロボットに、水色のグミのような体のMOBが乗っている、そんなものだった。

そして、そのMOBが女性とDに攻撃をしようとする前に―

「手はず通りにしましょう。」

「了解。」

大尉とDは、乗っているMOBの目の前にいた・・・。



「なるほど、こんなものですか。 中々すごいものですね。」

女性は、先ほどまで水色のMOBが乗っていたロボットの座席に座っていた。  そしてそのMOBは―

「・・・・・・」

Dに特殊素材の切れない縄で縛られていた。 必死に抵抗しているが、こうなると、もはや量産型の雑魚にしか見えない。 

「少し動かしてみます。 気をつけてください。」

そう女性は言い、レバーを動かした。 振動音がして、ロボットが動き出し、

「―! うわっ!」

よけたDの一瞬前にいたところに突進した。 その際、ブチッという何かがつぶれる嫌な音がしたが、Dは何も聞こえないことにした。


女性とDは散々ロボットを暴走させて、その空間をめちゃめちゃにした後、小さめのロボットの部品を回収して、満足げに町に戻った。  その跡には、ロボットの残骸と、水色の肉片が転がっていた。



「報酬ももらいましたし、高く売れるものも手に入りましたし、そろそろいきましょうか。」

「え、いや、1日休むんじゃ・・・。」

「・・・まさか気づいてないのですか?」

何に?と女性に聞いたとき―

手裏剣が、3枚飛んできた。


ぱんぱんぱん。

その3枚を全て撃ち落したDは構えた。 そして、すっと、人が現れる。

3人の男だった。 1人は手裏剣を持った、小柄の男、もう1人が巨大な斧を背負った、大柄の男、最後の1人は、銃を腰に吊っている、サングラスを掛けた男。

「この2人に間違いないな?」

サングラスの男が他の2人に聞き、間違いない、と2人共頷く。  一体何でしょうか?と女性が3人に聞き、男たちが答える。

「お前さんたちは、お尋ね者になってるんだよ。 まぁ旅人の間だけでだがな。」

男たちは1枚の紙を飛行機にして、女性とDの方に投げた。 それはきれいに飛んで行き、女性の足元に。 女性はそれを見て、

「なるほど・・。 エルナスの時のものですね。」

女性がそう言い、Dが成るほど、今頃だったらおかしくはないか、と呟く。 それを見ていた男達は笑いながら、

「しかも生死問わずだ。そういうわけだから、死んでもらう。」

サングラスの男がそう言いながら銃を構えて、撃とうとしたが、

どがん。

女性の大口径の弾丸の直撃を顔面に受け、判別不能の死体となった。 それを見た他の男が一瞬固まったところを、

ぱんぱんぱんぱん。

Dが2人の心臓、頭、それぞれに1発ずつ撃ち込み、動かなくさせた。

3人分の死体に囲まれたDと女性は、いつも通りに金目の物を回収し、その場を後にした。


「しかし・・・お尋ね者になったなんて・・・。」

疲れたようにDがそう言い、女性が聞く。

「私は別にかまいませんが。 嫌なんですか?」

「いや、だって命を狙われるとなると・・・。」

「そこを逆に倒せばいいお金儲けになります。」

「・・・大尉には負けるよ。 そういえば次の国は?」

「あまり詳しくはわかりませんが、エレベーターを使うようです。 こっちですね。」

そんな会話をしながらDと女性は、ヘリオス塔へ行き、次の国を目指す―



TO BE CONTENUED




制作話 No.14

先の記事のようにはならないのでご安心を―。

更新数が7月より多くはならないと思っていましたが・・・普通に超えていますね。 すみません。

絵も何回も書いて、自分の画風を・・・確立されられてはいません。 影響を受けやすい人ですから、私。

8月は今日で終わりですが、9月も皆さんほどほどに見ていただければ、幸いです。

それでは9月にあいましょう。  皆さん御機嫌よう。


この次こそ本編を・・。 多分? 絶対。


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「この国はどうでしたでしょうか?旅人さん。」

その国の案内人が、2人組みの旅人に聞いた。  いいものでしたよ。その内の1人の男が答える。

「皆いきいきとしているし、旅人には非常に親切だったし。 ねぇ大尉?」

「そうですね・・・。」

大尉と呼ばれた女性が、それだけ返した。 そのやりとりを見て、案内人が嬉しげに話す。

「でしょう! この国の人口は決して減ることはないし、鉄鉱の発掘場もあります。 国民全員に仕事が与えられますので、失業することは決してなく、就業率は100%です なので路頭に迷う者もいないので、国は活気があります。 最近は、遠くに見える城への道を造ろうとしているところなんですよ。 寒かったり暗かったり滑ったりするのが玉に瑕ですが、慣れれば全く大丈夫です。 偶に来る旅人にはおもてなしもします。 もしよければ、旅人さん達もこの国に住んでみませんか? 国民の中にも旅人出身の者がいるので、きっと歓迎してくれますよ。」

一気にしゃべった案内人の説明を聞き、女性と男は何かを話した後、少し考えた様子で、

「残念ですが・・・次にいかなければならない国があるので、ここに住むことはできません。」

女性が言った。 案内人はほんの少し残念そうな顔をして、それから、

「そうですか・・・。それならば仕方がありませんね。 またきてくれることを願っています。」

「ええ、こちらも。」

そう言って、女性と男は出国した。 


「すごかった・・・。 国より住人が。 」

男が感想をもらし、女性がそうですね、と言ってから、後方にあるその国を見た。


門の奥に見えるその国の住人は、全員ゾンビだった。



END




制作話 No.12

久しぶりの制作話。

今回の舞台は、MapleStoryをある程度している人なら・・・。

最近ペー            が      心          更新          して                  閉鎖。                   ぬ?

この2日間、1日に閲覧してくれている方が20人以上も。20人とか少ないだろ、とか言われても困ります。
このブログはリンクから来るコミュニティー票が少ないですからね。 こういうことは稀なので。
だからこの時はしっかりと喜びます。 そして感謝も。  

やったー。 みんなありがとうー。   

・・・子供です。 話に出るのはこんなのではないけれど。


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k

ある寒い寒い時期、小さな小さな国でのできごとです。

大尉と名乗る大尉が、相棒のDを連れて、その国にやって来ました。

大尉とDがその国で一番大きな公園に行くと、盛大なキャンプファイヤーみたいなのがありました。

大勢の大人達が集まって、次から次へと、様々なものを投げ込んでいます。

よく見てみると、それはテレビに繋げてゲームができる機械だったり、漫画だったり、集めたり対戦したりして楽しむカードゲームだったりしました。

投げ込む大人たちを、

「・・・・・・・・・・・・」

子供達が、×××××な目で見ていました。

しばらく暖まった大尉とDは、投げ疲れて休んでいる1人の大人に話しかけました。 これは何をやっているのですか、と。

大人は答えました。

「最近、子供達が悪くなってしまった。それは、私達が子供の頃になかったあれらの影響だった。だから、すべて取り上げて処分しているんだよ。これによって私達の子供達は、私達が子供だった頃のように、純粋で素直な、子供らしい子供に戻れるんだ。」

延々とキャンプファイヤーみたいなものが続き、すっかり暖まった大尉とDが出発しようとしたときのことです。

大人達が子供達を引き連れてやって来て、大尉とDの前にずらりと並ばせました。5,6歳くらいに見える、小さな子供達でした。

幼稚園の先生だと名乗った大人たちは、

「旅人さん。せっかくだから、子供達と話をしてくれないかな?外の人との交流は、とてもいい経験になると思うんだ。

大尉とDはひとまず了承しました。

「さぁ、旅人さん達に何でも質問してみなさい。」

そう大人達が言いました。 子供達が、×××××な表情のまま黙っていると、誰かいないのかい?との声。

「どんなことを?」

1人の子供がそう聞いて、

「どんなことでもいいんだよ。君が本当に思っていることを訊ねてみなさい。この国の大人たちに聞けないことなんてのはどうだい?」

大人が答えました。

じゃあ、と前置きして、その子供は、大尉とDを見上げて、真っ直ぐに見つめました。

「たびびとさんたち。 どうかおしえてください―」

真剣な態度で、その子供は、大尉とDに訊ねました。

「このくにのおとなをぜんいんもやすにはどうすればいいんですか?」

子供達全員が大尉とDの前から消えて・・・・。

再び大人たちにつれられて戻ってきました。

大尉とDの前にずらりと並んだ子供達の中には―

先ほど質問した子供はいませんでした。


END

前回の反動で短いものです。


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中  

あるところでの話です。
1人の旅人が、行き倒れになって死んでいました。その人の持ち物の中で、価値のあるものがいくつかありました。

そこへ、たまたま通りかかった旅人が2人いました。2人は、金目のものは自分がもらうと、互いに言い張って譲りません。

1人の旅人が、諍いの最中に通りかかりました。まさに殺しあおうとしている2人の中に入り、何が起きているのかたずねます。
2人は状況を説明した後、

「貴方は一体どちらの側に立つ?」

やってきた1人に聞きました。

「私はどちらにも立ちません。 中立です。」

1人がいい、そして2人は、

「そうか。」

「そうか。」

その1人を撃ち殺し、2人分の金目のものを仲良く分けました。



あるところでの話です。
1人の旅人が、行き倒れになって死んでいました。その人の持ち物の中で、価値のあるものがいくつかありました。

そこへ、たまたま通りかかった旅人が2人いました。2人は、金目のものは自分がもらうと、互いに言い張って譲りません。

1人のRが、諍いの最中に通りかかりました。まさに殺しあおうとしている2人の中に入り、笑顔で何が起きているのかたずねます。
2人は状況を説明した後、

「貴方は一体どちらの側に立つ?」

やって来たRに聞きました。

「私はどちらにも立ちません。 中立です。」

Rがいい、そして2人は、

「そうか。」

「そうか。」

そのRを撃ち殺そうとして、Rは刀で弾丸を弾きました。 

呆然としている2人に笑顔で、

「とりあえず、2人で仲良く分けてください。 そうしないと2人とも斬ります。」

Rが言いました。



あるところでの話です。
1人の旅人が、行き倒れになって死んでいました。その人の持ち物の中で、価値のあるものがいくつかありました。

そこへ、たまたま通りかかった旅人が2人いました。2人は、金目のものは自分がもらうと、互いに言い張って譲りません。

1人の大尉が、Dを連れて、諍いの最中に通りかかりました。まさに殺しあおうとしている2人の中に入り、で何が起きているのかたずねます。
2人は状況を説明した後、

「貴方は一体どちらの側に立つ?」

やって来た大尉に聞きました。

「とりあえず3人分頂きます。」

大尉とDは、2人に拳銃を向けながら言いました。



END

(´ω`)ノどうも。  北京オリンピック、ついに終わってしまいましたね。  次はロンドン・・・そのときまで無事に生きていればよいですが。

海賊は18LV、30まで後12といったところ。  某弾幕STGもちまちまやっています。 避けるSTGというのはFC(ファミコン)のパロディウスもですが・・・。 難しさは少し某弾幕の方が上です。

パロディウスは何面かで絶対にクリアできないところがありますが(´゜д゜`)



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読みきり読みきり。  でも一応流れは汲みます。  今回、1番ものすごい長さです。



空の国〜オルビス〜

新大陸の中で一番最初にビクトリア本島との交流が始まった国。 本島よりMOBは少し強く、序盤の成長期のプレイヤーが集まる所。 メルヘンなMOBを目当てに、観光、休養目的でくる旅人も多く、中でも3色犬とも呼ばれるグリュピン、ライオナ、セリオンが一緒に生息する空の階段は人気の観光スポット。しかしプレイヤーにとっては魔法で反撃される厄介なMOBである。
エルナスと通じている、20階建ての塔、オルビス塔も有名。
なお、似た目的を持つ者同士で組むコミュニティ(ギルド)はここオルビスでしか結成することはできない。
観光名所・・・空の階段、オルビス塔、ギルド本部etc...
(参考本 MapleStory旅るるぶ 現在絶版の可能性有) 



*         *          *



「やっと・・・ついた・・・。」

オルビス塔の最上階から出たところで息を吐きながら男が言いました。  

その男は茶色の瞳と黒髪を持ち10代後半から20代ほどに見えます。  腰にはホルスターで25口径の自動式の拳銃を吊っていました。 

「疲れましたか? D。」

男のすぐ後ろから女性の声が聞こえました。 Dと呼ばれた男は声がした方を見ずに返します。

「まぁ・・・20階も上れば少しは。 大尉は疲れていないのか?」

Dの質問に、大尉と呼ばれた女性がフッ、と少し鼻で笑い、

「このくらいで疲れていては・・・。」

「疲れていては?」

「・・・いえ、何でもありません。 行きましょう。」

そう言って女性はさっさと歩き出しました。 Dが後を追います。 後を追いながら、

「そう言えば・・。」

「何です?」

「なぜ大尉は大尉と呼ぶのだ? 軍に入っているわけでもなしに。」

そのDの問いに、女性は、

「・・・・・・」

黙ったままでした。 そして

「また・・・教えます。」

それだけ言いました。




「・・・・これは・・・きれいな国だ。」

国の中へ入り、Dが思わず声に出しました。

空は雲1つない吸い込まれるような蒼で、そこには複数の飛行艇が飛んでいます。 建物は白いレンガを組み立てて作ったもので、1枚の大きな壁のようにも見えます。

その景色に見とれているDを横目で見て、女性は、

「なるほど・・・。」

一言だけ言いました。



「ここですね・・・」

そう女性が言いながら、住人に教えてもらった、国の中では決して大きくはない宿屋の前に着いた時でした。

宿屋の入り口から、誰かが出てきました。 いや、出てきたというよりは、追い出された、の方が正しいかもしれません。

その誰かは、

「お金がないってのは最初に言ったでしょ! 今更追いだすなよ!」

そう中に向かって叫んでいます。   Dと女性は黙ってそれをしばらくみていました。 

誰かはしばらく叫んだあと、あきらめたように宿屋に背を向けました。 そしてDと女性に目が合い、

「・・・・・・あ」

「・・・・・・・・ ・ ・ ・」

「・・・・・・・・??」

誰か、女性、Dの順にそれを表情に出します。

誰かは、茶色の長めの髪を後ろで広げていて水色の眼を持ち、オリーブ色の軍服を来た容姿端麗な男でした。 一見すると女性に見えないことはありません。 年は、女性とその相棒の男の間くらいに見えます。 

そして軍服の男が、

「大―」

どがん。

何か言いましたが、女性が大口径の拳銃を空に向かって撃ったので、何も聞こえませんでした。  

そして軍服の男が驚いている間に、女性は固まっていたDを強引に引っ張り、宿屋の中に入りました。


宿屋の決して多くはない部屋の一室で、

「一体何だったんだ? 大尉?」

Dは女性に聞きました。 しかし女性は、

「・・・・・・」

黙ったままです。 そして、

「・・・彼が死んでいたとは・・・。」

そんな女性の呟きが聞こえ、男が不思議そうにたずねます。

「・・・?もしかして、大尉はあの男のことを知っているのか?」

「・・・・・・」

女性は少し黙って何か考えた後、

「いい―」

バタン!

何かを言いましたが、入り口のドアが勢いよく開かれた音にかき消されました。

そして、部屋の入り口に立って敬礼していたのは―

「大尉! やっぱりあれは大尉だったんですね!」

宿屋の入り口で出会った軍服の男でした。




「この男の名前はR―この世で私の部下だった者です。」

女性が淡々と軍服の男を紹介していました。 その軍服の男―Rは爽やかな笑顔で、

「Rです。 以後お見知りを。」

Dに挨拶なんかしています。  Dもとりあえず、

「や、どうも。」

それだけ言いました。 そして女性に、

「えーと・・・部下、というのは何の?」

「軍のです。 私たちは某国の陸軍にいました。」

「・・・・」

固まっているDと矢張り笑顔なRを見ながら、女性が続けます。

「私が大尉で彼が少尉― 一応同じ戦場で戦いました。」

「本当、大意は凄かったんですよ! 銃の腕は最高で冷静沈着で、作戦はいつも成功で格好良くて現地の男性隊員だけでなく事務の女性隊員の視線を―。」

その女性の話に、Rが口を挟みました。 それを女性は無視し、そしてそんなRに質問をします。

「聞きたかったのですが・・・何故貴方は死んだのですか? あんなお調子者が死ぬことはない―そう思っていましたが。」

その女性の疑問にRが、

「移動中に地割れに遭いました、大尉!」

今までの中で一番の笑顔で答えました。 女性は心の底から呆れています。  運が悪かったと思いましたが、とRが続けます。

「もう会えないと思っていた大尉にまた会えたのならそうでもないですね!」

「・・・・?」

Dが疑問を表情に出しました。 女性はそれを見て、

「・・・私は少し外出します。では。」

そう言うとすぐに部屋を出て行きました。 部屋には2人の男が取り残されました。



「大尉はね、僕が死ぬ数ヶ月前に突然行方不明になったんだよ。」

Rが話し出しました。 いつの間にか笑顔ではなく、まじめな表情になっています。

「行方不明?」

Dが聞き返します。 Rが頷き、続けます。

「うん。 その時の戦いが終わった後に皆気づいて必死に捜索したけど見つからなくて―。 あ、第2次紛争は知ってるのかな?」

「第2次紛争といえば・・・第5次まで続いた中で一番激しかったやつか。」

「僕は3次の時に死んじゃったからいつまで続いたか分からないけれど、たぶんそれだよ。 ―あれは凄かった。」

それからRが何か言いかけましたが、Dがちょっと待て、と言って話します。

「しかし、最後の紛争が終わったのは、約50年前だぞ?」

「・・・・え?」

「今はたぶん20XX年だから・・・間違いない、50年ほど前だ。」

そうDが言い、Rがそれはないでしょ、と返します。

「僕がこの世界に来たのが1ヶ月ほど前になるから―今は19XX年のO月▽日くらいかな。」

「・・・・・・」

Dは少し考え、

「これを見てくれ。」

そう言ってDがポケットから何かを取り出しました。 そしてRに見せます。

「これは・・・?」

それは、携帯電話でした。 今では多くの人が持っている文明機器です。 

しかし、Rは―

「珍しいものを持っているね。 それはどうやって使うの?」

知りませんでした。 Dが、間違いない、と呟きます。

「ここは―''パラレル・ワールド''だ。」

それにRが、え?と疑問を表情に。

「Rは間違いなく、19XX年から来た。」

そうDが言って、Rがそうそう、と言います。 Dはそれを見ながら、しかし、と

「自分は間違いなく20XX年から来たんだ。」

Rがはあ?と聞きます。

「それなら何で一緒の時代にいるんだい?''その世''という一緒の場所、時間に。」

「それは―ここがパラレルワールドだからだ。」

Dが続けます。

「Rは19XX年で死んで、1ヶ月ほど前にこの世界に来た。 でも自分は20XX年で死に、2週間ほど前にこの世界に来た。」

つまりその年代から来る時間差を計算すると―と、Dは紙に計算しました。 それはとても複雑なため、ここには書きません。

「100年くらい死んだ時間が違っても、ここに来るのは1ヶ月くらいしか変わらない、ということだ。 だからRと自分は同じ世界、時間にいることができる。」

そう結論づけたDの話を聞き、

「なるほど・・・よく分かったよ。」

Rが頷いていました。 そして言います。

「それなら、あの時に死ななくても別に大尉に会う可能性はあったんだね。」

「いや・・・確か・・・忘れてたが・・・誰かが''1000人に1人''と言っていたから、そのタイミングが一番よかったんだろうな。」

「ああ! ・・・僕も忘れてたよ。 白ずくめだったね。」

そう言ってRはフフ、と笑いました。 Dも少し。 そして―

「で、お前は何をしにここに来たんだ?」




DとRは、少し離れて向かい合っていました。

Dは腰のホルスターに手を添えて、Rは―

剣でした。 それもよくある剣ではなく、日本刀でした。

「銃に刀とは・・・。いいのか?」

「大丈夫です。 こう見えても部隊では一番でしたから。 剣術。」

「・・・・」




時間が少し戻りますが―

DとRが話し終えて10分ほど後に、女性が帰ってきました。 それを待っていたようにRが、

「私も一緒に旅をさせてください!」

頼みました。 が、女性は

「2人も部下は要りません。 1人で結構です。」

「そこを何とか・・。」

必死で頼むRを見て、女性が口だけで笑い、

「それなら、そこの男と勝負して勝てば良いでしょう。」

Dを見ました。 Dは少し何かを考え―頷きました。




話は現在に戻ります。

「先に相手を気絶、もしくは決定打を与えたほうが勝ちです。」

「えーと、負けたら?」

そのDの問いに、女性が答えます。

「これからは1人で好きに旅してください。」

「はぁ・・。 あ、もし相手が死んでしまったら?」

「運が悪いですね。」

「・・・・・・」

そして、

「では・・・はじめ。」

女性が言いました。  空は雲1つない、快晴でした。



「・・・・・・」

「・・・・・・」

2人とも動かず、相手の出方を伺っていました。 そして―

ぱん。

Dがホルスターから25口径の自動式を抜き、Rの肩を狙い、撃ちました。 そしてその弾丸は―

かん。

Rが少し動かした刀身に弾かれました。

「な・・・・!」

Dがそう言った時には、Rは間合いに入り、

「せいっ!」

袈裟に切った。 が、Dは間一髪よけていた。

「ハァ、ハァ・・・ん?」

Dは服が少しも切れていないのを見て、Rが刀身を返し、峰を使っていたことに気づきました。

「なるほど、殺す気はないということか・・・。」

そしてDはRにむけて1発打ち、背を向けて走り出しました。

「ん・・・逃げるのかな?」

弾丸を弾いたRはそんなDを見て呟き、追いかけます。

「ここじゃない・・・・あそこでもない・・。」

Dは走りながら、何かを探していました。 しかし、

「う・・・!」

いつの間にか行き止まりの路地に入り込んでいました。 後ろからはRが迫っています。

Dはどこか逃れるところを探していましたが、周りは高い壁ばかりです。

「ここで終わりだね。 それじゃあ、決着を!」

Rの声が後ろから聞こえ、その方を向くと―

Rが刀を構えながら、走ってきていました。 そしてすぐに追いつき、

「はっ!」

逆袈裟にDを切りました。 はずでしたが―

「なっ―」

その刀は空を切りました。 そして、

「運が良かった・・・。 ここにあったとは。」

下からDの声が聞こえ下を向くと、

銃口がRの額に突きつけられました。

Dが落ちていたそこは、溝でした。  結構深く、入れば相手の背によって相手の視界から消えることができます。

そこにDは入っていたのでした。

「・・・なるほど・・・負けたよ・・・。」

「それはどうも。」

それだけ言って、Dは引き金を引きました。

打ち出された硬質ゴム弾はRの額にあたり、弾かれました。  



「いやー、負けましたよ大尉! やっぱり大尉の部下は大尉に似ますね!」

笑いながら言っているRの額には、青いあざがくっきりとできていました。

「なるほど。」

女性は休憩しているDをちらっと横目で見て、それだけ言いました。

「それでは僕はそろそろ行きますね。 ありがとうございました。」

そう言ってRは女性に向かって敬礼をしました。 女性は、

「次はどこに?」

「たぶん、大尉達とは反対の方向に。 また会えるといいですね。」

「・・・そうですね。 2度も死なないように。」

「大丈夫ですよ。 2度目はないです。」

そう言って、もう一度敬礼し、

「では・・・。さようなら。」

Rはオルビス塔の方へ去って行きました。  女性は少しの間それを見送っていました。



「もう休憩し終えましたか?」

「ん?ああ。 大尉は良いのか?」

「ええ。 さて行きましょう。」

そして女性は飛行場の方へ歩きだしました。 Dがついて行きます。


「あの男は何か言っていましたか?」

歩きながら女性がいい、まぁ少し、とDが返します。

「嘘をつくことがあるのであまり信用しないように。」

「え、じゃあ・・。」

「何ですか?」

「・・・・いや何も。」

そう言って、先ほどのRと同じようにDは女性に向かって恭しく敬礼しました。 女性は怪訝そうな顔をしましたが、それからこちだけで笑い、

「行きましょう。」

それだけ行って、前を向きました。

「了解、大尉。」

Dがついて行きます。


オルビスの空は、どこまでも蒼く、どこまでも深いものでした。



TO BE CONTENUED




制作話 No.100

100記事目ということで、長い話を。 それでも5000字程度、原稿用紙12,3枚くらいしかありません。

・・・こうしてみると作家はすごいなぁ。

かなり時間が掛かって色々大変でしたが、達成感があり、気分はまぁまぁです。


・・・正直この話をこの段階でして良かったのか、と悩みましたが、まぁいいや。

部隊はオルビスでしたが、あまりそれと関係なかったのでまたでるかも。




最後に、これまで閲覧してくださった読者の皆さんに感謝。 そしてこれからもよろしくお願いします。

2008年 8月26日 DI

後6日・・・嗚呼・・・。




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